【環 境】栃木県のカルビー3事業所で再生可能エネルギー由来のJクレジット導入

カルビーと東京ガスエンジニアリングソリューションズ(以下「TGES」)は、栃木県宇都宮市清原工業団地内に立地するカルビーの3事業所(新宇都宮工場、清原工場、R&Dセンター、以下「カルビー3事業所」)において、「再生可能エネルギー由来のJ-クレジット(以下「再エネ由来のJ-クレジット」)」を活用し、生産工程で必要な熱エネルギーのCO2を実質ゼロにする取り組みを開始した。カルビーではこれまで、全国の工場で再生可能エネルギー電力の導入を実施してきたが、熱(蒸気・温水)エネルギーにおけるカーボンオフセットは初めての試みとなる。

TGESは再エネ由来のJ-クレジットを調達し、カルビーに提供する。TGESが清原スマートエネルギーセンター(以下「清原SEC」)からカルビー3事業所に供給する熱(蒸気・温水)のCO2にJ-クレジットを割り当ててオフセットする。取り組みは2023年度から段階的に開始し、2025年までに、カルビー3事業所の熱利用における温室効果ガス排出量の全量に相当する約5,000トン/年のオフセットを目指す。

カルビーとTGESは、ポテトチップス製造工程で発生する、食用に適さず廃棄されていた、ばれいしょの未利用残渣を活用してメタン発酵させ、バイオガスを製造する実証試験を開始した。

食品残渣等に含まれる有機物を微生物の働きで分解・発酵することで発生するメタンを主成分としたバイオガスは、再生可能エネルギーとして発電設備やボイラの燃料として利用することが可能であり、CO2削減や有機系の廃棄物の削減に貢献する。実証ではメタン発酵システムの知見を有する東京ガスを含む3社で協力し、カルビー新宇都宮工場で約半年間の試験を行い、課題の抽出や知見の集積を行う。


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