【流 通】塩害で劣化したコンクリート橋を補修・補強する新工法開発

三井住友建設と住友大阪セメントは、塩害で劣化した中小規模のコンクリート橋の耐荷性と耐久性を向上させる「アラミド繊維・電気防食併用工法」を共同で開発した。

この工法では、アラミド連続繊維シートによる補強工法とテープ陽極方式による電気防食工法を組み合わせて、コンクリート橋を補修・補強する。実際の橋梁を模擬した試験体による屋外での暴露試験や載荷試験を実施し、アラミド連続繊維シートの補強と電気防食の効果を確認し、実用化に目途をつけた。

「アラミド繊維・電気防食併用工法」は、テープ式陽極材(チタン製の薄いテープ状の陽極材)をコンクリート構造物表面(橋梁の下面や側面)に貼り付け、その後アラミド連続繊維シートを接着することで陽極材を固定し、補強も行う。従来の電気防食工法と比較して、陽極材の施工の省力化と経済性の向上がはかれる。


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