【環 境】1.5Vの乾電池1本をつなぐだけで光る青色有機ELの開発に成功

東京工業大学科学技術創成研究院フロンティア材料研究所/大阪大学接合科学研究所の伊澤誠一郎准教授、富山大学の森本勝大准教授、静岡大学の藤本圭佑助教授らの研究グループは、1.5Vの乾電池1本をつなぐだけで光る、青色有機ELの開発に成功した。

有機ELはテレビやスマートフォンディスプレイなどで実用化されている一方、駆動電圧が高く消費電力が大きいという問題を抱えている。

特に光の三原色である赤・緑・青の中でエネルギーが大きい青色の発光を得るのが最も難しく、通常は4V程度の電圧が必要だが、同教授らは独自の発光原理を用いて世界最小電圧で発光する青色有機ELの開発に成功した。

青色有機ELの駆動電圧を大幅に低減できる新技術を発明したことは、有機ELを使ったディスプレイ機器の消費電力を削減する上での大きな一歩であり、今後は同技術をディスプレイ機器へ応用するため、より色純度が高くスペクトル幅が狭線な青色発光の低電圧での実現を目指す。

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