【物 流】Hacobu 長距離輸送を分析 約4割に共同配送の実現可能性

Hacobuの提供するトラック予約受付サービス「MOVOBerth(ムーボ・バース)」に蓄積された物流ビッグデータを活用した共同配送の実現可能性に関する分析を実施した。

具体的には、1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)から関西(大阪府)への長距離輸送を対象に、共同配送の実現可能性を検証した。同一日の運行データから、出発地および到着地がともに同一市区町村であり、かつ到着地についた時間が同じ時間帯であるデータを抽出し、これらの条件に当てはまるものを「共同配送の可能性がある運行データ」と定義した。その結果2023年8月のある1日において、41.3%で共同配送の可能性がある運行であることが明らかになった。長距離輸送について今後の分析では、荷物種別や積載量、車両サイズなどの情報も加味した上で、より実現可能性の高い共同配送の可能性を検討していく。

さらに同社は近隣からの共同納品を対象とした分析も行っており、1都3県のエリアを対象に検証した。具体的には、千葉県船橋市にある物流団地Aを対象に、その団地に納品している車両の出発地・納品時間帯・車両サイズ・荷物種別・数量のデータを抽出し、共同配送の可能性について分析した。その結果、ある1日において、国道16号沿いを出発地として、小型トラックで類似品を同時刻に納品している実績が判明し、事業者を超えた共同納品を実現できる可能性があることが明らかになった。

今後もHacobuはデータの秘匿性や適切な情報管理のガバナンス体制を構築、維持しつつ物流ビッグデータの活用を推進していく。


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