【流 通】IBM Hugging FaceにNASAの地理空間基盤モデルを公開

IBMとHugging Faceは、NASAの衛星データから構築されたIBMのwatsonx.ai地理空間基盤モデルが、Hugging Face上でオープンに利用可能になることを発表した。これは、Hugging Face上で最大の地理空間基盤モデルとなり、NASAと共同で構築された初のオープンソースAI基盤モデルになる。

環境状況が刻々と変化することによる気候変動などを扱う自然科学において、最新データへのアクセスは依然として重要な課題となっている。NASAは2024年までに科学者が新しいミッションから25万テラバイトのデータを入手すると試算するなど、データ量が増加している一方、科学者や研究者は、こうした大規模なデータ・セットの分析が追いつかないといった問題に直面している。IBMは2023年初め、NASAとのSpace Act Agreementの一環として、地理空間データのAI基盤モデルの構築に着手した。そして今回、オープンソースのリーダーであり、全てのTransformerモデルのリポジトリーでもあるHugging Faceを通じて、地理空間基盤モデルを手軽に利用できるようにした。これによりAIへのアクセスと応用の民主化を進め、気候変動などの自然科学と地球科学における新たなイノベーションを生み出すことができる。


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