【環 境】丸紅と浜田 使用済み太陽光パネルの買取サービスを開始

丸紅と浜田は使用済み太陽光パネルのリユース及びリサイクル関連サービスを提供する新会社「リクシア」を設立し、使用済み太陽光パネルの買取販売サービスを開始した。

日本国内ではFIT制度導入以降、急速に太陽光発電の需要が拡大しており、累積導入量は2022年12月末時点の約69GWから2030年には約120GWまで拡大が見込まれている。一方、FIT制度による売電期間の終了、及び太陽光パネルの使用寿命等を考えると、2030年代半ばには年間約80万トンの使用済パネルが排出されると予想され、大量廃棄問題が懸念される。また自然災害の多い日本では、太陽光発電所の罹災等により毎年数千トン程度の使用済みパネルが継続的に発生しており、使用済み太陽光パネルの廃棄問題はすでに顕在化している。

リクシアは使用済み太陽光パネルのリユース・リサイクル手続きを一括して行えるワンストップサービスを提供する。これまで日本国内では、使用済み太陽光パネルの品質と保証の担保が困難である等の理由で、リユースが進んでいなかった。リクシアでは、確立された性能検査体制を通じてリユース可能と判断して買取ったものを、大手保険会社との提携を通じて瑕疵保証を付けたうえで販売する。

外観の破損や著しい性能劣化等によりリユースが困難な使用済み太陽光パネルは、これまで埋立処理されることが一般的だった。リクシアは、高度なリサイクル技術を有する全国の太陽光パネルリサイクル会社と連携し、使用済み太陽光パネルをガラスやセルシート等に分別することで、リユース不可のパネルについても回収・リサイクルを促進する。

丸紅、浜田及びリクシアは、使用済み太陽光パネルの大量廃棄という社会課題を解決するとともに、国内におけるサーキュラーエコノミーの仕組みを確立することで、エネルギー利用とサステナビリティを両立する世界を目指していく。


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