【環 境】ピジョン 茨城県常陸大宮市に哺乳器の回収ボックス設置

ピジョンは、プラスチックなどの資源の循環利用を目的とし、アカチャンホンポに家庭で使用しなくなったピジョンの哺乳器の回収ボックスを設置し、資源リサイクルする実証実験を2022年から開始している。今回、茨城県常陸大宮市の市内7か所に、自治体で初となる哺乳器の回収ボックスを設置することとなった。

日本国内のシェアが85.3%を誇るピジョンの哺乳器は、プラスチック製と耐熱ガラス製の2種類がある。プラスチック製の哺乳瓶はプラスチックを細かく素材別に分別し回収する仕組みが普及していないこと、また耐熱ガラス製の哺乳瓶は特殊なガラスのため、一般的に「資源ごみ」ではなく「不燃ごみ」として扱われることから、哺乳器においてはリサイクルが進んでないのが現状であった。

このような背景を踏まえ、ピジョンは赤ちゃん本舗及びプラスチックのリサイクルのトータルプロデュースを主に行うパンテックと協働し、使用済み哺乳器の製品回収と資源リサイクルに取り組む実証実験を開始している。アカチャンホンポの対象店舗に持ち込まれた哺乳器は、ピジョンが回収し素材ごとに分別を行い、リサイクル工場へ発送される。その後、リサイクル工場では粉砕~再生原料化され、プラスチックはプランター、パレット、食品・薬品工場ラインの配管などに、ガラスは路盤材などを製造するための原料の一部に生まれ変わる。さらに今年から、回収した耐熱ガラス製の哺乳瓶においては、一部を原料として使用し、新たな哺乳瓶として生まれ変わらせる「循環型ものづくり」の取り組みも開始した。

ピジョンは循環型社会の実現を目指し、哺乳器の回収と資源リサイクルの本活動をさらに多くの自治体で展開できるように取り組んでいく。


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