【環 境】DIC 再資源化した着色自在の原料を梱包用バンド・仮設資材に採用

DICは廃材となった食品や日用品などの軟包装フィルムを対象に印刷インキ除去(以下 脱インキ)技術を用いて再生した材料を、大日製罐の梱包用バンドおよびDICプラスチックの仮設資材に採用した。両製品とも2023年6月に販売を開始する。

従来の廃棄軟包装フィルムのマテリアルリサイクルでは、フィルムに印刷インキが残るため暗色系のペレットにしか再生できず、再資源化の用途が限定されていた。この脱インキ技術は、再生ペレットの着色および異物混入による物性劣化の課題に対応できるため、暗色以外のカラフルな着色を可能にする。

DICは脱インキ・剥離・原料化(造粒)の工程、DICプラスチックと大日製罐は成形加工・再利用の工程においてそれぞれ独自の高い技術を生かしプロセスの最適化を実現したことから、製品化に至った。

DICグループは、社会課題であるプラスチックごみ問題の解決やプラスチック資源の循環社会の実現を目指し、今後もステークホルダーと連携し、軟包装フィルムのマテリアルリサイクルの社会実装と再生ペレットの事業課を推進していく。


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