【流 通】富士通 「合い積みネット」をSaaS型配車支援システムでサポート

富士通はSAPジャパン、尾張陸運と協力のもと、物流事業者の増収増益を図る仕組み「合い積みネット」をSaaS型配車支援システム「Logifit TM-配車」でサポートする。

国土交通省の統計によると、現在国内の営業用トラックの車両積載率は40%未満であると言われている。またトラックドライバー減少や2024年問題(トラックドライバーの法的な労働時間規制)が大きな物流業界の課題となっている。さらに2030年には全国の35%の荷物が運べなくなるという「物流クライシス」の未来予測が、社会課題として認識されるようになり、荷主企業においても事業継続の重要な課題となっている。特に物流事業者は労働時間規制により、運べる荷物量も限定され収益確保が困難となる事が予想されている。そのため物流事業者は、限られた車両・ドライバーと労働時間で、トラック車両積載率を向上し、より多くの荷物を効率良く運ぶ必要に迫られている。

このような業界課題、社会課題を解決するため、富士通はSAPジャパン、尾張陸運と新たな物流事業者の増収増益のための仕組み「合い積みネット」として検討を重ね、SaaS型配車支援システム「Logifit TM-配車」を活用し、有効性と実現性を確認した。

合い積みネットは物流事業者にとっては、既存荷主のベースカーゴだけではドライバーの労働時間制約により、これ以上の収益向上が難しい、また積載率が低い事を認識しながらも、数値として可視化できていないため、施策が打てないといった課題に対する解決の仕組みで、ベースカーゴ積載率を可視化し、運行の隙間や帰り便にスポット貨物を合い積みすることにより積載率を向上させ、ドライバーの規定の労働時間内で既存車両による収益向上を劇的に向上させる事を意図している。

この取り組みでは、運行中の積載率の可視化と配車計画の精緻化のために、富士通のSaaS型配車支援システム「Logifit TM-配車」を利用する。


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