【物 流】JR貨物 2022年度輸送実績

JR貨物は2022年度の輸送実績を発表した。コンテナ全体で18,331千トン(前年実績18,485千トン)、前年比99.2%。車扱全体では8,278千トン(前年実績8,159千トン)、前年比101.5%となった。

扱別に見ると、コンテナでは新型コロナウイルス感染症や原材料費高騰に伴う物価上昇に加え、8月の北海道・東北・北陸地区を中心とした大雨の影響で積合せ貨物、他工業品、自動車部品、家電・情報機器、食料工業品を除く品目で前年を下回った。

品目別に見ると、紙需要減に伴う生産減により紙・パルプが2,090千トン(前年実績2,185千トン)、前年比95.6%となり、建設発生土の輸送が2021年7月で終了したことでエコ関連物資が421千トン(前年実績495千トン)、前年比85.1%となった。また、需要の低迷の影響により化学薬品が1,218千トン(前年実績1,273千トン)、前年比95.7%、化学工業品が1,588千トン(前年実績1,613千トン)、前年比98.5%と前年を下回った。

一方で、2021年10月からブロックトレイン運転開始等により増送となった積合せ貨物が3,134千トン(前年実績3,053千トン)、前年比102.7%、半導体不足及び海外からの部品調達の緩和で自動車部品が667千トン(前年実績624千トン)、前年比106.9%、家電・情報機器が349千トン(前年実績314千トン)、前年比111.2%と前年を上回った。

車扱では、セメント・石灰石が1,330千トン(前年実績1,359千トン)、前年比97.9%と前年を下回ったが、新型コロナウイルス感染症の行動制限緩和により石油が5,679千トン(前年実績5,544千トン)、前年比102.4%と前年を上回った結果、車扱全体で前年比101.5%となった。

コンテナ・車扱の合計は26,609千トン(前年実績26,643千トン)、前年比99.9%となった。


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