【知 識】日販とオトバンク 資本業務提携について合意

日本出版販売(略称 日販)はオトバンクの第三者割当増資を引受け、資本業務提携について合意した。日販と日本最大級のオーディオブックサービス「audiobook.jp」を手掛けているオトバンクは、"生涯読書"という共創理念を掲げ、オーディオブックを通じてシニア世代に読書の喜びを届けるとともに、健康寿命の延伸にも貢献する。

日販は、「人と文化のつながりを大切にして、すべての人の心に豊かさを届ける」というグループ経営理念のもと、豊かさの源となる本を全国の書店へ届けながら、本のみに留まらず、人が文化と出会うことによって生まれる歓びや豊かさを、様々な形で生活者に届けるサービスの開発に挑戦している。

オトバンクは「SDGs読書プロジェクト」を掲げ、紙・電子に続く第三の書籍であるオーディオブックを通じて学びと読書の機会を提供し、障害者差別解消法および読書バリアフリー法の理念の実現を目指してきた。

そこで日販とオトバンクは、あらゆる世代や環境の方々に読書の楽しみを届けるべく、資本業務提携について合意した。読書を楽しむ選択肢の一つとして、オーディオブックの普及に取り組んでいく。まずは第一弾として、50代以上のミドルからシニア世代に向けて、オーディオブックを活用しやすい環境・機会づくりや認知の向上を目指す。さらにオーディオブックの普及により、これまで本に触れてこなかった消費者へのアプローチを実現させ、出版市場全体の活性化に寄与する。2025年に控える超高齢化社会を背景に、視力の低下などを理由に読書から離れてしまっている世代の読書体験を、音を通じてより豊かに演出する。


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