【物 流】JR貨物 2023年3月輸送動向

JR貨物は2023年3月度の輸送動向を発表した。

同月はコンテナ全体で1,776千トン(前年実績1,758千トン)、前年比101.1%。車扱全体では、723千トン(前年実績735千トン)、前年比98.3%となった。

扱別に見ると、コンテナでは物価上昇による消費の低迷の影響を受けたものの、新型コロナウイルス感染症の影響が緩和していることもあり、福島県沖を震源とする地震が発生した前年を上回った。

品目別に見ると、半導体不足等による部品調達困難が前年に比べて緩和していることで自動車部品が70千トン(前年実績55千トン)、前年比127.0%となり、前年が福島県沖を震源とする地震の影響で低調となっていたこと、年度末の需要増を受け積合せ貨物が307千トン(前年実績294千トン)、前年比104.3%と前年を上回った。さらに、北海道地区の玉ねぎの収量が平年並みで、作柄不良だった前年を上回った農産品・青果物が143千トン(前年実績132千トン)、前年比108.1%となった。

一方で、需要の低迷で減送となった化学薬品が105千トン(前年実績116千トン)、前年比90.9%、紙需要減に伴う生産減により紙・パルプが195千トン(前年実績205千トン)、前年比95.2%と前年を下回った。コンテナ全体では前年比101.1%となった。

車扱では、セメント・石灰石が133千トン(前年実績121千トン)、前年比110.0%と前年を上回ったが、前年に比べて気温が高く推移し、灯油を中心に減送となったことで石油が478千トン(前年実績500千トン)、前年比95.6%となった結果、車扱全体で前年比98.3%となった。

コンテナ・車扱の合計は2,499千トン(前年実績2,493千トン)、前年比100.2%となった。


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です