【環 境】関西電力送配電 次世代の変電所となる新大岩変電所の運用開始

関西電力送配電は新大岩変電所を新設し、環境への配慮とスマート保安を実現し国際標準にも対応した次世代の変電所「E-SSS」として2023年3月末の運用開始した。

同社はこれまで、設備の低炭素化や生産性向上、レジリエンス強化を目指した取組みを進めてきた。同変電所ではCO2排出量を従来の約1/6に削減できる菜種油を使用し、運転時の温度上昇に関して国内初となる国際標準のIEC規格に準拠した変圧器を導入する。またスマートフォン等から遠隔で設備状態を確認することができるセンサおよびネットワークカメラ(遠隔保全システム)を適用する。さらに電力ケーブルの更新や設備事故時の作業時間を短縮することが可能となるコンパクト・スマート終端等も導入する。

今後実施する新大岩変電所以外の設備更新においても、地球温暖化係数が小さく環境負荷の低い設備の導入を順次進める。加えてロボット・ドローンの自律的な巡回や、設備の監視制御・保護システムを国際標準のIECに準拠させたフルデジタル変電所の実現により、さらなる省力化、低コスト化等を目指す。


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