【知 識】日本生命・三井住友銀行など 「健康経営アライアンス」を設立

味の素、SCSK、オムロン、キリンホールディングス、島津製作所、JMDC、日本生命保険と三井住友銀行(50音順)は、2023年6月に「健康経営アライアンス」を設立する。

人生100年時代を迎え、長く働き続けられる社会が実現に向かう一方で、日本の産業界は「社員の健康増進」、「健康保険組合の財政の健全化」、「医療費抑制への貢献」の課題に直面している。このような状況の中で健康経営の推進は、企業の生産性向上や医療費の適正化のみならず、社員を企業の財産ととらえる人的資本経営の実践においても重要な経営課題となっている。また世界における日本産業界全体の競争力を高めることにもつながる。こうした社会課題解決に向け、業界を超えた8社が健康社会の実現を目指して結集し、アライアンスを設立することになった。

健康経営アライアンスは「健康経営の型づくりと成果創出のためのソリューションの共創および産業界への実装」を実現する。そのアプローチとして健康経営を実践する企業とソリューションを提供する企業の叡智を集結させる。具体的にはヘルスケアデータを活用し、社員の生活習慣病由来の脳・心血管疾患や腎疾患、メンタル不調といった重症化の予測ができる疾病リスクの対処に取り組む。またヘルスケアデータを活用した社員の健康の維持・増進を、アライアンス参画企業が自ら実践しフィードバックするとともに、各社の健康経営に関する製品・サービスをアライアンス内で導入し、新たな開発・実証も行う。モデルケースとなる成功事例は、アライアンス外にも展開し、アカデミアや省庁とも連携しながら社会実装・海外展開を目指す。


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