【知 識】コマツ、クオリカ、石川高専 DX人材育成の協力関係構築で協定締結

コマツと石川工業高等専門学校(以下 石川高専)とクオリカは、石川県における高度産業DX人材の育成を目的に「デジタルトランスフォーメーション人材育成に関する包括連携協定」を締結した。

協定は石川高専が進めているDX人材の育成を、石川県が創業の地であるコマツと、IT企業のクオリカが支援する産学連携の取り組みに関する包括協定で、三者は中長期的な関係を結び、それぞれの知識、技術、資源を生かし、主に石川県の企業への貢献につながる、より実践的なデジタル技術をもつ人材の育成を推進していく。

具体的には、石川高専の実習用工作機械に、機械の状態監視および加工作業改善を行うためのIoTシステムの「Kom-mics」(コムミクス)を導入し、従来の実習で学んできた「理論」と「作業」に「数字」を加えることで、データドリブンな学習(データを収集・分析し、さまざまな課題に対する判断や意思決定を行うことの学習)を行うためのカリキュラムなどを開発する。これによりデジタル技術を身につけた人材の育成を推進していく。また、将来的にはこのカリキュラムをブラッシュアップし、教育事例として石川高専より全国の高専へ紹介し広げていきたいとしている。

実践的技術者の養成を目的とした高等教育機関である工業高等専門学校は現在、企業から専門性を持ちかつデジタル技術を活用できる人材の輩出を期待されている。一方でコマツは、石川・北陸地区における産業技術人材の育成と産業活性化に資する活動を推進、クオリカは企業のDX化推進には、ソリューションの提供だけではなく、デジタル技術を活用できるエンジニアの育成が必要であると考えていた。そこで今回、三者間での協定を締結し、DX人材の育成および産業活性化などを共同で推進していく。


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