【知 識】ヤマハ発動機 CO2を吸着する微生物研究の米国スタートアップに出資

ヤマハ発動機はCO2削減に向けて有益な微生物テクノロジーの研究を進める米国スタートアップ企業のAndesに出資した。

今回の出資は2022年6月に設立した環境分野の課題解決に取り組む企業へ投資を行うファンド「Yamaha Motor Sustainability Fund」による初めての出資で、米国シリコンバレーでCVC(※)活動を行うグループ会社Yamaha Motor Ventures(YMV)の探索活動を通じて実現した。

Andesは大気中のCO2を土壌に貯留する自然由来の微生物培養の研究を行っている。この研究では微生物と植物の種子を効率的に融合させ、微生物にとって安全な容器として種子を使用する。この微生物は植物(トウモロコシ、大豆、小麦など)と共生しながら、大気中からカーボンキャプチャーを行い、土壌中に炭素を永久に取り込む。そして実際に行われる土壌調査を通じて検証されたCO2削減によるカーボンクレジットを生み出すことができる。

ヤマハ発動機はこれまで進めてきた成長戦略と基盤強化に加え、サステナビリティ対応の強化を進めており、目標達成に必要なカーボンニュートラルの取り組みを加速させるため、サステナビリティに寄与する技術とビジネスモデル探索を行っている。今回の出資は、農業分野での応用可能な自然由来の炭素吸着や保存技術、カーボンクレジットに対する知見獲得を目的としている。


※ CVC(Corporate Venture Capital)

事業会社が社外のベンチャーに行う投資活動


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