【物 流】センコー 近畿初グループ企業間IT点呼を開始

センコーは近畿エリアでは業界初となるグループ企業を含めた複数拠点におけるドライバーの点呼業務を一括して行う、グループ企業間IT点呼(遠隔点呼)を2023年1月1日から開始した。

IT点呼とは自動車運送事業者が安全な運行を行うため、通常は運行管理者がドライバーと対面で健康状態などの確認を行うところをパソコン等のIT機器を用いて非対面で行うもので、Gマークを取得している安全性優良事業所のみが実施可能となっている。これまでは国土交通省の定めにより、ドライバーのIT点呼は同一企業内に限られており、グループ会社のIT点呼はできなかった。そのためグループ会社の小規模な営業所では、休日や深夜・早朝のトラック運行がある場合は点呼者を確保するため、管理者の休日出勤や時間外労働が発生していたほか、点呼者の高齢化も進み、安定した点呼体制の構築が課題となっていた。

こうした背景を受けセンコーは2016年から関係団体と協力し同一企業に限らずグループ企業間でのIT点呼を可能にする法制化を国土交通省に働きかけた結果2022年4月に法制化が実現した。

IT点呼は滋賀にあるセンコー守山PDセンターを親拠点とする、愛知、三重、滋賀、石川、福井、富山の6県・グループ企業3社・親拠点を含む計8拠点で行っている。

今後はほかのエリアにも親拠点を新設し、同社が管轄するグループ企業全体でIT点呼ができる体制を構築し、グループ全体で運行管理のレベル向上と点呼体制の安定化、働き方改革につなげていく。


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