【知 識】岡山市とマーケットエンタープライズ 不要品処分によるリユース事業を開始

岡山市とマーケットエンタープライズは、地域社会における課題解決を目的とした不要品リユース事業の連携をスタートする。岡山市はマーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を廃棄物として捨てずに再利用する仕組みを構築する。

岡山市は、これまで市民向けにごみ減量・リサイクルガイドの配布や小学生向けの環境教育や、出前講座を行うなど、3Rの推進に力を入れてきた。しかしながらコロナ禍で市民の在宅時間が延びる中、家庭から排出される家具や家電などの廃棄量が大きく増加している。物価高による市民生活の経済的圧迫が懸念される中、岡山市では、市民が気軽にリユース活動をできる環境整備の必要性を感じていた。しかし対面形式で不要品を受け渡すフリーマーケットなどのイベント開催は、大勢の人が集まる可能性があることから、開催が難しく、リユースの促進につながる新たな施策を模索していた。

他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心に事業展開しており、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生 SDGs 官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中で、マーケットエンタープライズが岡山市に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。


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