【環 境】キリンビバレッジ リサイクルレジン100%使用ペットボトル原型を製造

キリンビバレッジは、湘南工場で、リサイクルレジン(※1)を100%使ったペットボトルのプリフォーム(※2)の製造を2023年3月上旬より開始する。

現在、湘南工場では、バージンレジン(※3)を使ったプリフォームの製造はしているが、リサイクルレジンを100%使ったプリフォームは外部調達している。同社では商品の一部で「R100ペットボトル(※4)」の使用を開始し、今後さらに拡大していく計画である。しかしながら、リサイクルレジンを100%使ったプリフォームを安定的に外部から調達するには限りがあるため、「100ペットボトル」を使った商品をさらに拡大していくためには、自社でリサイクルレジン100%を使ったプリフォームを製造し、供給量を増やす必要があった。

今回、豊通ペットリサイクルシステムズの滋賀県日野町に新設した飲料ボトル用リサイクルPET樹脂の製造工場が2022年10月より本格稼働し、リサイクルレジンを製造開始したことによって、キリンビバレッジはプリフォームを使用するリサイクルレジンを十分に調達できるようになった。そこで、湘南工場の既存のプリフォーム製造設備を使用し、リサイクルレジンを使ったプリフォーム製造を開始する。

リサイクルレジンの製造工程ではバージンレジンと比べ、GHG排出量を50~60%削減可能で、「R100ペットボトル」の安定した調達量の確保でき、容器包装の自社製造による品質管理の精度向上が期待される。


※1 使用済みのペットボトルを粉砕・洗浄して造られたPET容器の原料となる樹脂

※2 膨らませる前のペットボトルの原型。試験管のような形をしている

※3 石油由来のPET容器の原料となる樹脂

※4 再生PET樹脂を100%使用したペットボトル


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