【物 流】旭タンカー グリッドと共同で船陸間情報共有プラットフォーム運用開始

旭タンカーはグリッドと船陸間情報共有プラットフォーム「AGREE」の運用を2022年11月に開始した。

旭タンカーは国内約100隻の国内石油製品の海上輸送を担っており、日々の船舶で発生する動静連絡や異常気象対応記録、自船の燃料オーダーや残油報告など様々な航海関連情報を荷主・船舶・船主と共有しながら業務を行っている。「AGREE」開発の背景には、同社の情報伝達手段がFAXやメールを中心としてることから、DX化を推進する必要があった。

AGREE は船舶に設置したタブレット端末にアプリケーションをダウンロードすることで利用できる。船舶側はアプリケーション上の直感的な操作で様々な航海関連情報を入力することが可能となり、オペレーター・船主側はパソコン上の管理画面より船舶側が入力した情報を確認することができるほか、一部データはオペレーターの基幹システムへ連携することができ、大幅な業務効率化が期待できる。

両社は同システムが船陸間の業務効率化だけでなく、荷主側システムとのデータ連携を見据えており、海運業界のDX化を加速させるための重要な布石になると考えている。今後も同システムをより進化させながら、海運関連企業への普及拡大による業界全体のDX化推進を目指す。


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