【物 流】JR貨物2022年11月輸送動向

JR貨物は2022年11月度の輸送動向を発表した。同月はコンテナ全体で1,653千トン(前年実績1,665千トン)、前年比99.3%。車扱全体では、687千トン(前年実績687千トン)、前年比99.9%となった。

扱別に見ると、コンテナでは新型コロナウイルス感染症および原材料費高騰に伴う物価上昇による消費の低迷を受けたが、半導体不足の緩和傾向などの影響で一部品目では前年を上回った結果、全体ではほぼ前年並みとなった。

紙需要減に伴う生産減の影響で、紙・パルプが186千トン(前年実績192千トン)、前年比96.4%となった。また、10月からの飲料等の値上げの影響で消費が伸びなかった食料工業品が256千トン(前年実績262千トン)、前年比97.6%となった。

一方で、半導体不足及び海外からの部品調達困難が緩和傾向になった影響で、自動車部品が61千トン(前年実績53千トン)、前年比115.7%、家電・情報機器は31千トン(前年実績28千トン)、前年比108.8%と前年を上回り、コンテナ全体で前年比99.3%となった。

車扱では、セメント・石灰石が100千トン(前年実績115千トン)、前年比87.0%と前年を下回ったが、新型コロナウイルス感染症の影響緩和により石油が486千トン(前年実績472千トン)、前年比103.0%と前年を上回ったことにより、車扱全体で前年比99.9%となった。

コンテナ・車扱の合計は2,340千トン(前年実績2,353千トン)、前年比99.4%となった。


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