【知 識】京浜急行・横浜国大など 本格運行を目指した乗合型移送サービスの実証実験

京浜急行電鉄(以下 京急電鉄)、横浜国立大学、横浜市、LocaliST、神奈川トヨタ自動車とあいおいニッセイ同和損害保険は、2022年12月2日から1年間、横浜市金沢区富岡エリアにおいて「乗合型移送サービスとみおかーと実証実験」を実施する。

京急電鉄、横浜国立大学と横浜市は、京急電鉄と横浜国立大学が締結した「産学連携の協力推進に係る協定」、横浜市と京急電鉄が締結した「京急沿線(横浜市南部地域)における公民連携のまちづくりの推進に関する協定書」に基づき、急勾配な坂道や狭あいな道路が多く、バス停や鉄道駅へのアクセスが容易でない地域があるなど、交通課題を抱えた富岡地区で、2018年から実証実験を継続的に行い、地域に適した運行方式の検証を進めてきた。

2022年度は5年目として本格運行に向け年間での需要の把握を行うため、過去4か年の実証実験結果を踏まえ、利用ニーズが集中している坂上の住宅地を中心としたルートを、2020年から継続の手挙げによる自由乗降方式での有償実証実験を行う。利用者の要望が多い夕方時間帯の運行拡大、定額制の導入、車両は乗降・室内移動がしやすいトヨタ製ノア ウェルジョインの採用など、さらなる利便性の向上を図る。

今回は、京急電鉄と横浜市の連携協定の一環として2022年10月に実施した「富岡おかまちひろば」で、地域住民で施したカーペイントイラストをもとにデザインした車両で運行される。

同時に横浜国立大学とあいおいニッセイ同和損害保険は共同研究として、徒歩や自転車などの移動でポイントが貯まる健康増進アプリを配信している。獲得したポイントはカフェチェーン店やコンビニで利用可能なクーポン券等と交換できる。アプリを通して取得する移動履歴などは実証実験による人の移動の変化を検証するために活用される。


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