【環 境】マイクロ波化学 ケミカルリサイクル技術の大型汎用実証設備が完成

マイクロ波化学は 、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が進める「戦略的省エネルギー技術革新プログラム/実用化開発フェーズ」で、「マイクロ波プロセスを応用したプラスチックの新規ケミカルリサイクル法の開発」に取り組んでおり、プラスチックにエネルギーを直接伝達できるマイクロ波技術によって、従来の熱分解プロセスに対して約50%の省エネ効果の実現を目指す技術を開発している。

今回、国内初となる1日あたり1tの処理能力を持つマイクロ波を用いた汎用実証設備が完成した。マイクロ波化学は2021年に1時間あたり5kg程度の処理能力を持つ小型実証設備を完成させたが、新たに「高温複素誘電率測定装置」の開発などを行うことにより、大規模かつ汎用的な実証設備を完成させた。

2022年度内に実証設備を本格稼働し、汎用樹脂を中心に実証試験を実施する予定にしている。今後は年間1万tへとさらにスケールアップし、2025年までに化学メーカーなどと共同で社会実装を目指す。マイクロ波化学は同事業を通じてブラッシュアップしたマイクロ波プラスチック分解技術「PlaWave®」を確立し、2030年の国内の省エネ効果量として3.9万kl(原油換算)を目指すとともに、サーキュラーエコノミーの実現に貢献する。


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