【流 通】東京海上日動火災保険 「観光風評被害保険」の提供開始

東京海上日動火災保険は大規模な自然災害による風評被害を受けた観光地の観光協会等に対して、早期に平時通りの集客実現をするための広告宣伝費用等を補償する「観光風評被害保険」を国内で初めて開発した。なお保険設計にあたってはJ&J事業創造と連携し、同社の技術を活用した。

近年、台風や豪雨等の自然災害が頻発・激甚化しており、自然災害は観光地へも大きな被害をもたらしている。一方、直接被災がない観光地においても、被災状況の誤認等による「観光風評被害」によって、実際は施設も周辺交通機関も問題がなく平常時と変わらないにも関わらず、観光客の旅行取りやめが相次ぎ、旅館・ホテル事業者の経営は深刻な打撃を受けるといった事象が度々発生している。

こうした観光風評被害は短期的な経営への打撃だけでなく、長期的な旅行客の観光地離れに繋がる恐れもあり、観光協会としては「通常通りに宿泊・観光できること」を迅速に周知して被害を抑える必要がある。また風評被害は数年以上続くこともあり、当該地域は経済的な損害を被るほか、風評被害を解消するために多大な労力を要している。

このような背景を踏まえて、東京海上日動火災保険は観光風評被害の影響を受けた旅館・ホテル事業者を守るため、J&J事業創造の技術を活用することで、安全性を周知するために係る費用を補償する新たな保険の開発に至った。


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