【流　通】川崎汽船　自動車専用船で次世代船内サービスカートの試用開始

川崎汽船は自動車船の船内作業用の「サービスカー」と呼ばれる作業車として、エヌワイが提供するＣＯ２排出量ゼロの次世代船内サービスカート"Ｂｅｅｃｌｅ"の使用を試験的に開始した。

川崎汽船が運航する自動車船には、軽トラックを船内作業用のサービスカーとして積み込み、資材運搬、清掃、メンテナンスなどの際に利用している。現在、「サービスカー」として使用している軽トラックは主にガソリンを燃料としているが、本船に補給用ガソリンを積み込める港が限定されること、危険品であることから船内でのガソリンの保管場所の確保が難しいこと、などの課題があった。

"Ｂｅｅｃｌｅ"はゴルフ場で使用された中古の電動サービスカートを改造した車両で、動力源は再生鉛バッテリーのため、軽トラックの持つ課題を解決する。また再生鉛バッテリーを利用した電動モーターはＣＯ２の排出がなく、本船の電力より充電できる。

川崎汽船で運航するＳＩＲＩＵＳ　ＨＩＧＨＷＡＹに２０２２年８月下旬に積み込み、同１１月までの約３か月間、試用を実施し、この試用期間で乗組員から得た意見をもとに次船へ積み込む"Ｂｅｅｃｌｅ"の改善につなげ、将来のさらなる変更を検討する。

・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です