【知 識】ロッテと山口県歯科医師会 ガムを使った口腔機能トレーニングの実証実験

ロッテは「健口スマイル推進事業の展開に関する連携協定」を締結する山口県歯科医師会と、フーセンガムを使った口腔機能トレーニングに注目した実証実験を徳山めぐみ幼稚園で2022年9月から開始する。

「健口スマイル推進事業」は公的機関(山口県・山口県歯科医師会・山口県歯科衛生士会)と民間事業者(ロッテ・サンスター・ライオン・山口フィナンシャルグループ)、それぞれが持つ特性や知見を連携・融合させ、「健康と笑顔は口元から」を合言葉に、口腔衛生意識の向上を通じ山口県民の健康寿命の延伸を応援する事業で、学校から家庭、職場における口腔ケア意識を定着化させ健康寿命の延伸を応援し、かかりつけ医の定着による歯科定期健診の充実を目指している。

ロッテはESG中期目標として、健康のために「噛むことを意識し、行動する人」、「キシリトールを生活に取り入れる人」の割合を2028年までにそれぞれ50%とすることを目標として掲げ、事業展開をしており、山口県歯科医師会と課題意識が一致したため、連携し、取り組みを行うこととなった。

2022年5月、全国の3〜12歳の子どもを持つ親を対象に「子どもの口腔機能発達」に関する意識調査をロッテが実施した際に、一部の状況下での「脱マスク」の傾向も見られる中で、子どもを持つ親にとって口周りの健康問題は潜在的な悩みであることが分かった。

また、「健口スマイル推進事業」で山口県内の保育所、幼稚園、認定こども園等を対象にしたアンケート調査では、7割の施設で昼歯磨きを実施していることが分かった。また91.7%の保護者が仕上げ磨きを行うなど、子どもへの口腔衛生の習慣化は浸透し、かつ十分な対策が施設と保護者間で講じられている。結果的に子どものむし歯罹患率も低下している一方で、調査から子どもたちの口腔機能の低下を懸念する声が多く挙がり、「咀嚼が苦手、噛む回数が少ない」が一番多く挙がった。

"しっかりと噛むことができる口"の発育については、普段の生活では見落としてしまう、あるいは毎日一緒にいるので気が付かないなど、保護者の間でもそれほど意識されておらず、また施設等においても対策が十分できている状況ではないため、早急な対策方法の確立が求められている。

ロッテは山口県での実証実験にてフーセンガムによるトレーニングの有用性を証明し、山口県内および全国の子どもたちの口腔機能の発育をサポートする。そしてこのような取り組みをさらに加速させ、人生100年時代の土台作りに「噛むこと」を通じて貢献することを目指す。(※)

※ 自治体などと協力したガムの取り組みが評価され、「消費者志向経営優良事例表彰」で「消費者庁長官表彰」を受賞した。


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