【知 識】日本工営と東北大学 共同研究講座を開設

日本工営は2022年4月1日から3年間、東北大学災害科学国際研究所との共同研究講座「日本工営レジリエントシティ技術実装共同研究部門」を開設する。同年7月15日に東北大学災害科学国際研究所でキックオフイベントが開かれ、共同研究が本格始動した。

近年、自然災害が激甚化・頻発化しており、これまで以上に迅速かつ詳細な災害予測や情報提供の必要性が高まっている。これを受けて広域の観測網と精緻な災害予測モデルの整備が進められており、最近ではIoTの活用による迅速かつ安価な多元的観測情報の収集や、データサイエンスの活用による効率的な災害予測モデルが高い注目を集めている。日本工営と東北大学災害科学国際研究所は、2012年の災害科学国際研究所発足時より共同で研究を行ってきたが、今回、災害予測のより高度な研究とその社会実装の実現のため、共同研究講座の開設に至った。

共同研究講座ではデータサイエンス分野の技術を活用し、高精度・高速なデータ駆動型の防災情報をサイバー空間と都市や構造物などのフィジカル空間で融合するデジタルツインモデルを開発するとともに、これを実装したレジリエントシティ(災害に対して強靱であると同時に迅速に回復できる性能を備えた都市)モデルを構築し、日本工営における新たな防災ビジネスの実装を目指す。


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