【物 流】日立ハイテク 車載リチウムイオン電池用遠隔劣化診断サービスを開発

日立ハイテクは車載リチウムイオン電池の劣化状態を遠隔で把握するサービスを開発した。電動車の普及に向けて車載リチウムイオン電池の安定的かつ効率的な運用が重要となる中、顧客の課題を解決し、資源の利用率向上による循環型社会の実現に貢献する。

日立ハイテクは数千台規模で稼働中のEVリチウムイオン電池データと運行データを取得・解析することで、電池のパック・セル単位でリチウムイオン電池の劣化状態を正確に推定できる技術を開発した。これにより顧客が管理する車載電池の過去から現在に至る時系列の劣化状態を遠隔から把握が可能となり、多数のEVを一元的かつ効率的にマネジメントできるサービスモデルを開発した。

遠隔劣化診断サービス導入により、電池寿命を最大限に利用できる環境を提供するとともに、車載時の履歴を管理することで、EVからの退役電池を蓄電池システムなどに二次利用またはリサイクルする環境の整備につなげる。なお、サービスモデルの取組みは伊藤忠商事と共同で実証した。伊藤忠商事がこのサービスを国内・海外の自動車車両メーカーなどに提案をしていく。


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