【物 流】JR貨物 2022年6月輸送動向

JR貨物は2022年6月度の輸送動向を発表した。

同月はコンテナ全体で1,553千トン(前年実績1,603千トン)、前年比96.9%、車扱全体では、602千トン(前年実績582千トン)、前年比103.4%となった。

扱別に見ると、コンテナでは新型コロナウイルス感染症に伴う需要低迷を受け、一部を除きほとんどの品目で前年を下回った。

建設発生土の輸送が2021年7月に終了した影響で、エコ関連物資は38千トン(前年実績56千トン)、前年比68.5%となった。また、半導体不足及び海外からの部品調達困難の影響で生産調整を行ったことにより自動車部品で53千トン(前年実績61千トン)、前年比87.4%、

自動車各社の生産調整による需要減で、化学工業品139千トン(前年実績144千トン)、前年比96.7%、化学薬品107千トン(前年実績113千トン)、前年比95.0%となった。さらに、前年の北海道地区の夏季干ばつによる玉葱の作柄不良、価格高騰による九州地区の長距離輸送減により農産品・青果物が83千トン(前年実績87千トン)、前年比95.3%となった。

一方で、エアコンの需要回復・モーダルシフトの推進等により、家電・情報機器が33千トン(前年実績29千トン)、前年比112.2%。2021年10月からのブロックトレイン運転開始等により、積み合わせ貨物が279千トン(前年実績276千トン)、前年比101.2%となり、コンテナ全体で前年比96.9%となった。

車扱では、新型コロナウイルス感染症の影響緩和によりガソリン需要が増え、石油が389千トン(前年実績371千トン)、前年比104.8%と前年を上回り、石油全体で前年比103.4%となった。

コンテナ・車扱の合計は2,155千トン(前年実績2,186千トン)、前年比98.6%となった。


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