【環 境】王子HD 「マテリアルリサイクルに対応した環境配慮型コップ原紙」開発

王子ホールディングスと王子パッケージングは、水系樹脂コーティング技術を活用し、「マテリアルリサイクルに対応した環境配慮型コップ原紙」の開発に成功した。

近年、世界的なプラスチック削減の動きが加速するなかで、王子ホールディングスはプラスチック代替素材として、環境配慮型の紙製品の開発を進めている。紙コップや牛乳パックなどに使われるラミネート紙は、現行の紙リサイクルシステムにおいて禁忌品(※1)であり、可燃ごみとして扱われ、マテリアルリサイクルの観点では課題が残っている。

そこで特殊な水系樹脂を紙表面に薄く均一にコーティングすることで、紙コップに必要な耐水性・耐油性、ヒートシール性※2を有しつつ、現行の紙リサイクルシステムで紙原料としてリサイクルが可能なコップ原紙の開発に成功した。


※1 ラミネート紙は、ラミネート層の剥離が困難なため一般的に禁忌品扱い。ただし、難古紙再生設備保有会社ではリサイクル可能

※2 熱で融着することができる性質で、糊を使わずに基材の接着、密封等の加工が可能


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