【知 識】花王とカインズ 循環型梱包材として折りたたみコンテナをテスト導入

花王とカインズは、2022年7月6日より製品の梱包材として繰り返し使用可能な折りたたみコンテナを、東京都内のカインズ1店舗にテスト導入した。また両社協働で、折りたたみコンテナの活用による環境負荷低減と作業効率向上に向けた効果検証を実施する。そこで得られた知見を活かし、折りたたみコンテナの導入店舗拡大を図るとともに、業界全体の取り組みへと発展させることをめざす。

昨今、企業における環境に配慮した取り組みが活発化するなか、花王グループではこれまでの企業活動の中で培ってきた「よきモノづくり」の思想を「ESG視点でのよきモノづくり」へと高め、環境や社会に配慮した取り組みを強化している。またカインズも、2021年10月に「くみまち構想」を策定し、2050年までにカインズのサプライチェーン全体のカーボンゼロを達成するとともに、カインズのある「まち」のカーボンゼロ達成にも貢献していくことをめざしている。

販売店に製品を納入する際に製品を梱包する梱包材については、これまでは主にリサイクル可能な段ボールが利用されてきたが、一方で店舗での開封・廃棄作業の負担やリサイクル過程のCO2排出量といった面では課題もあった。

そこで花王とカインズは協働し、繰り返し使用可能な折りたたみコンテナをテスト導入し、それを回収・再利用する取り組みを開始する。また両社で「納品」「陳列」「販売」などさまざまな場面における折りたたみコンテナの効果検証を実施し、折りたたみコンテナを活用することの利点と課題を抽出する。今後は検証結果をもとに、まずは導入店舗の拡大を図るとともに、将来的には業界全体での循環型折りたたみコンテナの標準化をめざす。


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