【流 通】Yahoo! JAPAN研究所と慶大 「全国ムード指数」を公開

ヤフーで先進的なビッグデータ・AI技術の研究開発を担うYahoo! JAPAN研究所は、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(常勤)大越匡准教授(環境情報学部)と連携し、ユーザーの検索キーワードなどの情報を基に「世の中の気分」(以下 ムード)の浮き沈みを推定する「全国ムード指数」(※1)を公開した。

Yahoo! JAPAN研究所は、ヤフーのミッションである「情報技術のチカラで、日本をもっと便利に。」を実現し、より良いサービスを提供するには、ムードの推定を通じてユーザーをより理解していくことが重要であるとの考えのもと、2019年度に実証実験を行い(※2)、協力を得たモニターから同意のうえで取得した検索データやセンサーデータ、調査アンケートデータを踏まえ、慶應義塾大学SFC研究所と連携し、機械学習を活用して検索キーワードからムードを推定するAI(人工知能)「検索気分モデル」を作成した。

検索気分モデルを用いて分析を行うと、特定の検索キーワードとユーザーのムードには関係性があることや、「土日はムードが高くなり、(休日後の)月曜はムードが低くなる」「新型コロナによる緊急事態宣言が発令されるとムードが低くなる」、「新型コロナに関して、第一波、第二波と時間が経過するにつれて、ムードの低下具合が緩和されている(新型コロナに慣れつつあることが推測される)」ことなどがわかった。

これまで「全国ムード指数」は一般公開されていなかったが、より多くのユーザーにAI(人工知能)やデータを使ったテクノロジーの楽しみや将来の可能性を知ってもらうべく、「全国ムード指数」ページで、週単位の傾向を公開する。


※1 全国ムード指数

「Yahoo!検索」で検索されたキーワードや、検索した曜日や時間、デバイスなどのビッグデータを活用。また「ムード指数」を推定する際に活用するビッグデータは、プライバシーポリシーの範囲内でユーザーの同意に基づき取得したデータをもとに、統計化し個人を識別できない形に加工のうえで活用している。なお「ムード指数」はあくまでも推定であり、正確性を証明するものではない


※2 2019年11月から約90日間、400名を超えるモニターの協力を得て実施


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