【アジア】TIS 交通決済領域に強みを持つインドネシアのベンチャー企業に追加出資

TISはインドネシアのAino Indonesia(以下 AINO)に追加出資した。これによりAINOはTISの持分法適用会社になった。

AINOは2013年4月に設立されたインドネシア・ガジャマダ大学が出資する「Gama Multi Group」に属すベンチャー企業で、中央銀行よりPayment Gateway Licenseを取得しており、首都ジャカルタでBRT「Trans Jakarta」や「MRT Jakarta」に交通決済ソリューションを提供している。

TISは2018年よりAINOへ出資し協業を始め、両社でスマートフォンを前提とした東南アジア向け交通決済パッケージ「ACASIA」の共同開発や、次世代交通サービスとしてのMaaSについて共同で事例研究などをしてきた。

その成果が認められたこともあり、2021年にAINOはJATeLコンソーシアム(※)メンバの中核企業として「ジャカルタ統合交通決済基盤(Jaklingko)」の案件受注に貢献した。今後、東南アジア最大の配車サービスを展開するGrabと連携したMaaSサービスがこの基盤を活用して展開される予定になっている。

今回の追加出資により、AINOはインドネシア国内他都市へ、TISは東南アジア他国へそれぞれACASIAの導入を進め、東南アジアの交通決済のデジタル化を支援する。さらにMaaSやPark and Ride等ビジネス領域の拡張を図る。将来は複数都市間の交通決済を結ぶクロスボーダー連携も推進することでさらなる利便性向上とシェア拡大を目指す。


※ JATeLコンソーシアム

Jatelindo Perkasa Abadi、AINO、Thales、Lykoの4社から構成される共同事業体。PT JAKARTA LINGKO INDONESIAの案件に入札することを目的として結成された


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