【流 通】「メルカリ物価・数量指数」提供 C2Cサービスの価格・流通量の変動可視化

メルカリ総合研究所と東京大学エコノミックコンサルティング(以下 UTEcon)は、フリマアプリ「メルカリ」で取引される商品カテゴリ毎の取引価格と流通量の変動を指数で可視化した「メルカリ物価・数量指数」を共同で開発し情報の提供を開始する。

今回の取り組みは、個人間商取引(CtoCサービス)における消費者の需要を可視化する世界初(※1)の事例で、各種データを参照した消費トレンドを発信している報道関係者をはじめ、物価変動を取り扱うマクロ経済学、消費者行動、マーケティング等の研究者向けに「メルカリ物価・数量指数」に関する情報を開示し、消費動向や二次流通市場並びに個人間商取引に関する研究活動に寄与する。

2021年9月にリサイクル通信が発表した調査(※2)によると、2020年のリユース市場規模は推計で2兆4,169億円となり、今後も市場規模は拡大すると予測されている。また2022年4月にメルカリが実施した「物価上昇に伴う生活防衛」に関する調査(※3)では、今後フリマアプリ「メルカリ」で購入が増える商品として、これまで活発に取引されてきた服や書籍・漫画に加え、コスメ・化粧品、食品なども上位に挙げられた。これらのことから、個人間商取引を含む二次流通市場を活用する消費者の増加、取引される商品カテゴリの拡大が予想される。

一方、消費における二次流通市場のシェアが拡大を続けると、従来の一次流通市場のデータだけでは消費の動向を正しく把握することが難しくなると考えられ、また二次流通市場の動向も把握しようとも、現在は中古住宅、中古車及び一部製品を除き、適切なデータを取得する手法が確立されていない。

そこで、メルカリ総合研究所は月間利用者数2,000万人超のフリマアプリ「メルカリ」を活用し、消費者行動に関する情報発信、研究活動の活性化に貢献することを目的に、「メルカリ」で取引される商品群の価格・流通量変動を可視化するシステム開発に着手し、UTEconと同社取締役の東京大学大学院経済学研究科・経済学部・渡辺教授と共同で取り組みを進め、「メルカリ物価・数量指数」として情報提供を開始することになった。


※1:メルカリ及びUTEcon調べ

※2:リサイクル通信リユース業界の市場規模推計2021(2020年版)

※3:2022年4月15日 株式会社メルカリ「物価上昇に伴う生活防衛」に関する調査


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