【知 識】豊田自動織機、ドイツの物流システムインテグレーターを買収

豊田自動織機は欧州で物流ソリューション事業を強化すべく、ドイツの物流システムインテグレーター(※)であるviastoreの株主との間で、同社を買収することに合意した。

近年、欧州市場においては、eコマース市場の急速な伸長や労働力不足を背景に、物流の自動化需要が高まっている。既に大手通販会社などの大規模物流センターでは自動化が進展しており、豊田自動織機はオランダ子会社Vanderlandeを中心に、入荷から出荷まで自動化する大規模ソリューションを提供している。

一方で中小規模の物流倉庫においても、一部の工程に特化した自動化へのニーズが増加しており、今後の市場拡大が見込まれることから、今回、中小規模の自動化に強みを持つviastoreをグループに迎え入れる。

viastoreは自動倉庫や各種物流機器の制御・管理を行うソフトウェアを自社開発し、小売から製造、物流、食品まで幅広い業種向けに提供している。特に保管と搬送など、複数の工程を最適な物流機器とソフトウェアで繋ぎ合わせる自動化分野において強みを持ち、欧州で高い評価を受けている。

viastoreとの連携により、欧州市場を中心とした物流自動化ニーズに対し、豊田自動織機のインテグレーション能力を活用した幅広いソリューションを提供することで、さらなる事業拡大を目指す。


※ システムインテグレーター

顧客の要望に応じて自社や外部調達の物流機器とソフトウェアを組み合わせ、顧客の物流課題の解決策を物流システムとして提供する業態

※ 買収実行には、独占禁止法当局などによる承認その他一般的な前提条件を満たすことが必要となる


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です