【環 境】バンダイナムコ ガンプラリサイクルプロジェクトで想定以上のランナー回収

バンダイナムコグループの横断プロジェクト「ガンダムプロジェクト」は、利用者から回収したガンダムシリーズのプラモデル「ガンプラ」のランナー(プラモデルの枠の部分)をリサイクルし、循環型社会の形成に貢献していくことを目指した『ガンプラリサイクルプロジェクト』を通じて、利用者の協力のもと、令和3(2021)年4月1日から1年間で年間目標回収量の110%となる11トンを超えるランナーを回収した。

バンダイナムコグループは4社共同企画として「ガンプラ」のランナーを回収し、最先端技術である「ケミカルリサイクル」によって新たなプラモデル製品へとリサイクルし、利用者と共に循環型社会の形成に貢献していくことを目指したプロジェクトを、2021年よりスタートした。

集まったランナーは、プラモデルで主に用いられているプラスチックのポリスチレンを化学的に分解し、ポリスチレンの原料であるスチレンモノマーに戻す最先端の「ケミカルリサイクル」技術の実証実験に活用している。なお、既に使用済みのプラスチックを破砕・溶融・固形化して再利用を行う「マテリアルリサイクル」によりプラモデルとして再活用を始めているほか、焼却の際に発生する熱エネルギーを回収・利用する「サーマルリサイクル」により発生した電力を「ガンプラ」の生産工場「バンダイホビーセンター」へ供給している。

初年度となる令和3(2021)年度は、ランナーの目標回収量を1年間で10トンと設定し、活動してきた。「ガンプラ」のランナー回収方法として全国の「namco」をはじめとする対象店舗約200カ所に専用のボックスを設置し、利用者の回収を受け付けたほか、『ガンダムR(リサイクル)作戦』と題したイベントの中で、約4.4万人に生産の過程で出るプラスチックの廃材や回収した使用済みランナーを原料に生産したプラモデルを配布し、製作から回収までを体験することで「ガンダム」、「ガンプラ」を通じてリサイクルへの関心を高める活動などを行い、年間目標回収量を上回る11トンを超えるランナーを回収することに成功した。

2年目を迎える2022年度は、年間目標回収量を15トンと設定し、今後も『ガンプラリサイクルプロジェクト』を通じて、循環型社会の形成に貢献していくことを目標とする。


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