【流 通】「本場大島紬」向け模倣品対策などのためのデジタルプラットフォーム構築

PwCコンサルティングは、シーエルエムラボを通じてデジタルトレーサビリティサービスを提供することにより、日本を代表する絹織物「本場大島紬」の模倣品対策とブランド価値の向上をサポートする。

近年、大島紬を模倣する技術や手法の高度化に伴い、現状の管理体制では生産者・消費者が模倣品の流通といったリスクを抑えることは困難になっており、特に伝統工芸品を扱う地元企業や団体にとって、模倣品対策とブランディングを効率的かつ効果的に実行できるプラットフォームの整備は急務となっている。

シーエルエムラボは伝統を継承し大島紬業界をけん引している団体向けにデジタル技術を活用した変革支援に取り組んでおり、その一環としてデジタルトレーサビリティサービスの活用を促進している。

PwCコンサルティングのデジタルトレーサビリティサービスは、スマートフォンでロゴや包装・パッケージ部分などに設置したタグを読み取り、その反射情報から製品の真贋を判定し、さらに認定・位置情報・タイムスタンプのトレーサビリティ状況を提供する。製品タグはカスタマイズが可能なため、専用機器が不要であること、バーコードなどの外部ラベルとは異なり、コピーや再利用がされにくい。

また、同サービスにより、サプライチェーン全体での製品追跡が可能になり、追跡と偽造防止の機能を組み合わせて製品の真正性を保証できることから、国内だけでなく海外においても製品のブランド価値を高めていくことが期待される。


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