【環 境】スターバックス 22年春、使い捨て資材削減を目指す施策の開始・拡大

スターバックスは2022年春より使い捨てのカップ、リッド(蓋)、カトラリーの削減を目指す施策の拡大および新素材への切り替えを行う。同社がグローバルおよび日本において掲げる、2030年までに廃棄物を50%削減するという目標に向けて、使い捨てプラスチックの削減、リユースやリサイクルの促進、サステナブルな素材への変更を行う。

スターバックスはこれまでも店内利用時のマグカップでの提供や、マイタンブラー持参の促進などを行ってきたが、この度フラペチーノなどのアイスビバレッジを店内にて利用する際、樹脂製のグラスで提供する取り組みを試験導入する。また持ち帰り時に発生する使い捨てカップ削減を目指すものとして、カップを「借りて・返して・再利用する」循環型プログラムの実証実験も行っている。このプログラムでは、繰り返し使える耐久性のある貸出カップでドリンクを提供し、店舗に返却、パートナー企業での洗浄を経て再利用する。

さらにアイスビバレッジを店内にて利用する際、リッドをせずに提供する取り組みを、2022年夏頃に全国展開を目指す。同社は以前より、ストロー不要のリッドでビバレッジの提供を行ってきたが、この取り組みをさらに進め、使い捨てのプラスチック製リッド自体の削減も目指す。また全国の店舗で提供しているフォークやナイフなどのカトラリーは、店内利用時には、現在も使用しているステンレス製フォーク、ステンレス製ナイフに加え、ステンレス製ヨーグルト用スプーンも導入し、リユース可能なカトラリーでの提供を徹底する。持ち帰り時には、ポリスチレン製の従来品に代えて、100%植物由来で、海水中で生分解する“Green Planet”製カトラリーを新たに導入する。これらの変更により、使い捨てカトラリー使用量を年間最大約44%削減すると共に、年間約60トンの石油由来のプラスチック削減が見込まれる。


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