【流 通】熊谷組 木造建築の解体分離を可能とする木質耐火部材を開発

熊谷組は木造建築の解体に際して、主要構造部の分離を可能とする「環境配慮型λ-WOOD」を開発した。中大規模木造建築の主要構造部への適用に向け、木質耐火部材「断熱耐火λ-WOOD(R)」の耐火構造の国土交通大臣認定(1〜3時間)を取得している。

建築物への木材の活用は、ESGやSDGsの観点から注目されている。特に長期間にわたりCO2の固定化が可能となる中大規模木造建築は、脱炭素社会への大きな貢献が期待されている。熊谷組が開発の方向性を確認した「環境配慮型λ-WOOD」は、芯材である木材とその周囲を耐火被覆する石膏ボードとの間に接着剤を一切使用しない仕様とすることにより、建設時と同様な状況で木材と石膏ボードの解体分離を容易にする。この開発では中大規模木造建築における持続可能な資源活用を視野に入れ、将来の解体・廃棄時に木材を再利用することが可能になる。


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