【アジア】資生堂 台湾・パーフェクトにマイノリティ出資

資生堂は台湾・パーフェクトにマイノリティ出資する。パーフェクトはAR、AIやSaas(※1)のソリューションを提供する業界屈指のビューティーテック企業で、資生堂は同社が特別買収目的会社であるProvident Acquisitionとのde-SPACプロセス(※2)によって米ナスダック市場に上場する予定のタイミングで少数株を取得する。 

 資生堂グループは中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」のもと、「デジタル事業モデルへの転換・組織構築」「他社との協業によるイノベーション強化」を主要戦略の重要な要素と位置付けている。同社は数年にわたりパーフェクトの先端技術を利用したバーチャルメイクアップや美容プラットフォームを主要ブランドで展開し、信頼とパートナーシップを築き上げてきた。

今回、パーフェクトにマイノリティ出資をすることで、両社の関係性強化にとどまらず、最先端の技術トレンドを学び、新たな領域の協業も検討・加速していくことができる。資生堂はデジタルトランスフォーメーション(DX)をさらに加速させ、ビューティー市場でデジタルのグローバルリーダーとなることを目指す。

パーフェクトは創業者兼CEOのアリス・チャン氏によって2015年に創業し、ビューティーとファッション業界においてAR、AIやSaasのソリューションを提供するビューティーテック業界屈指の企業で、メイクアップ、スキンケア、ヘアカラー、アクセサリーをはじめとしたカテゴリーで消費者とブランドを繋ぐプラットフォームを構築している。パーフェクトのサービスは現在、世界上位20社のビューティー企業の95%、400ブランドが80以上の国・地域にて展開し、アプリは累計9.5億ダウンロードを超え、年間100億回以上も利用されている。


※1 Saas(Software-as-a-Service) ソフトウエアのうち,必要とする機能だけをサービスとして利用できるようにする提供方式 

※2 de-SPACプロセス 既に上場している特別買収目的会社(SPAC: Special Purpose Acquisition Company)と買収対象会社との合併により、買収対象会社が上場会社となるプロセス


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