【流 通】スズケンとNEC 入荷伝票入力と棚卸作業を自動化する実証実験を実施

スズケンとNECは2024年3月稼働予定のスズケンの卸物流拠点「首都圏物流センター(※1)」における自動化・省人化を目指し、NECのAIや物体認識などの先進技術を活用した「入荷伝票入力の自動化」と「梱包品棚卸の自動化」の実証実験を2021年7月から11月にかけて実施した。 スズケン首都圏物流センターは医薬品の適正流通(GDP)ガイドラインに準拠した物流体制を構築するとともに、自動化・省人化により物流品質向上と業務効率向上の両立を目指している。

その一環としてスズケンとNECは、今回の実証実験で物流センター内での入荷伝票入力と棚卸作業における精度向上と効率性の両立について評価・検証し、有効性が確認されるとともに、さらなる業務効率化に必要な知見を得ることができた。

実証実験では439書式中204書式といった半数近くの納品伝票で90%以上の入荷伝票入力の自動化を達成した。その結果、入荷伝票入力に要する業務時間を75%削減可能となることを確認した。 

 NECのAIを活用したOCRに納品伝票6,000枚以上の画像を学習させることで、従来型のOCRでは正確な読み取りが困難であった記載文字を高い認識率で読み取ることが可能になった。またAIを活用したOCRでも認識できない入荷伝票については、一人のスタッフがリモートで入力することで、遠隔地に居ながら複数の物流センターの業務に対応することができた。


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