【知 識】商業施設の商品をフルタイムロッカーで受け取るサービスの実証実験開始
NECソリューションイノベータとフルタイムシステムは、商業施設の商品をフルタイムロッカー(※)で受け取るサービス「テイクアウトステーション」の実証実験を開始した。
実証実験では三井不動産グループが運営・管理する商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY(以下ららぽーとTOKYO-BAY)」内の店舗の商品を、JR南船橋駅前に設置する専用ロッカー(以下 フルタイムロッカー)に配送する。
利用者はLINE公式アカウントを通じて、商品の購入や支払い、購入した店舗商品の配送予約を行うことができる。店舗は対象商品を配達スタッフに渡すだけで、利用者が指定する時間帯にフルタイムロッカーへ配送することができる。
今回の実証実験は南船駅周辺で行うが、将来的にはエリアや商業施設の範囲を拡大し、限られた時間のなか人々が外出先で欲しい商品を手軽に購入し、当日のうちに生活動線上で商品を受け取ることができる新しい購入体験の実現と、そのための街づくりを目指す。
新型コロナウイルス感染症により、人の居る場所が多様化し、目的のために限られた時間で無駄のない移動や買い物を行う行動変容が見受けられる。そのような中でNECソリューションイノベータとフルタイムシステムは、通勤など買い物以外の目的で出かけた先でも商業施設に立ち寄ることなく欲しい商品を購入し、自宅付近や帰り道などの生活導線上で当日中に受け取ることができる、ECでの購入を更に発展させた仕組みの実現に向けた検討を進めてきた。
ららぽーとTOKYO-BAYでは、利用者から「並ばずに店舗の商品を購入したい」、「店舗と店舗の距離があるので、荷物を預けて買い回りがしたい」というニーズが上がっていた。しかし個別の店舗での対応には限界があり、多数の店舗をまとめる新たな仕組みの構築が必要となるため対応が難しかった。
そこで利用者の行動変容に伴う購入体験の充実化と商業施設の課題解決の実現に向けて、それぞれの強みであるICTとフルタイムロッカーを組み合わせた今回のサービスを開発し、実証実験を行うことになった。
※ フルタイムロッカー
セキュリティの高いコンピュータ制御式ロッカー。今回の実証実験では常温ボックス20ボックス、冷蔵ボックス12ボックス(リモートで温度管理ができる遠隔監視機能付き)を設置。温度管理が必要な食品等の受取りもできる
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