【知 識】日立製作所と西鉄 鉄道やバス利用者の行動変容を促す実証実験を実施

日立製作所と西日本鉄道(以下 西鉄)は安心・安全で快適な移動と経済の活性化の両立をめざして、日立製作所独自の「ナッジ応用技術」(※)を活用し、公共交通機関利用者の行動変容を促す2回目の実証実験「安心快適なおでかけサポート実証実験」を2022年2月1日から3月7日まで実施する。 前回の実証実験ではバス利用者を対象としたWebアプリを用いて、ナッジ応用技術が利用者の行動変容促進に有効であることを確認した。その結果を踏まえ日立製作所は移動をテーマとして、ナッジ応用技術によって人々の行動変容を促す情報を生成するプラットフォームを開発した。

今回の実証実験では、西鉄電車・バスの利用者から参加者を募集し、プラットフォームを活用したWebアプリを用いて、ピークシフト、移動総量の増加、商業施設への誘客に対する効果と実用性を検証する。また西鉄バス路線の対象エリアを拡張するとともに、新たに西鉄電車の天神大牟田線・太宰府線・甘木線を追加し、寄り道先として提案される商業施設も前回の49店舗から3,000店舗以上に増やした。さらに経路・混雑情報などに基づき、混雑を回避するルートや出発時間、利用者の特性に合わせた寄り道先を提案するなど、Webアプリの機能を拡張し操作性も改善した。両社は実証実験を通じ、「理想的な移動体験」を実現するサービスの実用化をめざす。


※ ナッジ 人々が強制ではなく自発的に望ましい行動を選択するよう促す仕掛けや手法。語源は「ひじで軽く突く」と言う意味。今回の実証実験では、日立製作所独自のコンセプトである「ナッジの連結技術」と「ナッジのパーソナライズ技術」を適用(共に特許出願中)


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