【環 境】住友ゴム工業 「全豪オープンシリーズ」納入ボールのプラスチック蓋を廃止

住友ゴム工業は令和4(2022)1月17日から開催されているテニスの四大大会の1つである「全豪オープン」と前哨戦に納品した大会使用球「Dunlop Australian Open」の容器に付属していたプラスチックの蓋を廃止した。これによりプラスチック使用量を約0.34トン削減することが可能になる。このほか、スポーツ事業におけるSDGs関連の取り組みを紹介するホームページを新たに作成し、今後さまざまな発信や啓蒙活動を加速している。 

現在テニスボールの容器には、加圧容器を開けた後の持ち運びの利便性を考慮し、プラスチックの蓋が付属されていることが一般的である。一方で短期間に使用される大会使用球においてはこうした利便性をさほど考慮する必要がないため、「全豪オープンシリーズ」主催のテニスオーストラリアと協議のうえ、SDGsの観点からプラスチックの蓋を付属せずに納入することにした。

今回の「全豪オープンシリーズ」だけで約0.34トンのプラスチック使用量が減らせることになる。 住友ゴム工業が令和3(2021)年12月にSNSで行ったアンケートでは、65%のテニス愛好家が「今後地球環境のためには、プラスチックの蓋なしで販売されたら“蓋なしを買う”」と回答した。同社はSDGsの観点から、今回の大会使用球におけるプラスチックの蓋の廃止にとどまらず、利便性も配慮しながら、スポーツ事業全体で令和12(2030)年までに製品包装材で使用するプラスチックを半減することを目指す(令和元(2019)年比)。


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