【流 通】三井化学 大阪工場でバイオマスナフサからのプラスチック・化学品製造を開始

三井化学は社会のカーボンニュートラル実現に向けたプラスチックのバイオマス化を進めるため、日本で初めてのバイオマスナフサからのバイオマス誘導品の生産を開始する。大阪工場(大阪府高石市)に、フィンランド・Nesteのバイオマスナフサ3000トンが到着し、エチレンクラッカーへの投入を開始した。今回のバイオマスナフサは日本初荷揚げであり、今後大阪工場のエチレンクラッカーから誘導品へ展開し、ISCC PLUS認証に基づいたマスバランス方式で各種プラスチック・化学品に割り当てバイオマス認証を付与した製品として出荷を開始する予定にしている。 

 三井化学は循環経済の実現に向け、化学品・プラスチックのリサイクルとバイオマス化の両輪を進めている。地球温暖化対策に貢献するバイオマス化は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて重要な戦略課題と捉えている。三井化学は素材・プロセスの開発とともに、今回のバイオマスナフサ本格導入を進め、着実にバイオマスの社会実装を推進する。

 今回使用するNesteのバイオマスナフサは、植物油廃棄物や残渣油等を原料に製造される。今回、バイオマスナフサを使用することで、原料からプラスチック製品が廃棄されるまでのライフサイクルにおけるCO2は、石油由来ナフサ使用時に比べて大幅に削減されることが見込まれる。 


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