【流 通】さくらインターネット 医療特化型LLMの提供開始

さくらインターネットは生成AI向け推論API基盤「さくらのAI Engine」から、東京大学松尾研(※)が中心となって開発した医療特化型大規模言語モデル(医療LLM)「Weblab-MedLLM-gpt-oss-120b」の提供を開始した。

同モデルは、閣府「研究開発とSociety5.0との橋渡しプログラム(BRIDGE)」のもとで実施された、NEDO「AIの安全性確保に関する研究開発・検証等の推進事業/日本語版医療特化型LLMの社会実装に向けた安全性検証・実証」の成果として開発された。

近年、医療現場では文書作成や情報整理、医療データの利活用などの業務負担軽減に向け、生成AI活用への期待が高まっている。一方で、医療分野では専門性や安全性への高い要求があり、日本語環境や国内医療制度に適したモデルの整備が課題となっていた。

「Weblab-MedLLM-gpt-oss-120b」は、オープンウェイトモデル「gpt-oss-120b」をベースに、日本語の医学知識や診療ガイドライン、医学論文などを活用した追加学習により構築された。

今回、「さくらのAI Engine」から提供することで、研究機関や企業、開発者はAPI経由で容易に同モデルを利用できるようになる。これにより医療データの活用、医療関連アプリケーションの研究開発、業務支援システムの検証など、日本の医療分野における生成AI活用の促進が期待される。

なお同モデルは研究開発成果として提供するものであり、医療行為(診断、治療方針の決定、健康への助言など)に直接適用することは推奨されていない。あくまで医療専門家による適切な判断の補助となる情報提供ツールとしての利用にとどめることが推奨される。


※ 東京大学松尾研

東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻/附属人工物工学研究センター 松尾・岩澤研究室


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