【流 通】国内初「セメントを使用しないコンクリートを採用したPC斜張橋」建設中

三井住友建設は、東京都道路整備保全公社が東京都と締結した事業協定に基づく御岳小橋架替え事業において、「設計段階から施工者が関与する方式(ECI方式 ※)」の技術協力業務に参画し、2025年11月に工事へ着手した。東京都が進める当該事業は、地域の安全性と利便性の向上を図るため、台風により流出した人道橋の再建を目的としている。

東京都では「ゼロエミッション東京」の実現を目指し、2030年までに温室効果ガス排出量を50%削減する「カーボンハーフ」を掲げ、省エネルギーの推進や再生可能エネルギー導入の拡大に取り組んでいる。これを踏まえ、インフラ整備事業においても脱炭素化を積極的に推進している。御岳小橋架替え事業では、ポルトランドセメントを使用しないコンクリート(以下、ゼロセメントコンクリート)をはじめとする環境配慮型コンクリートを採用し、CO2排出量の抑制により環境負荷の低減を図ることで、美しい御岳渓谷の保全と地域の持続的な発展を目指している。

御岳小橋架替え事業では、地球環境に配慮し、コンクリートの製造時に多くのCO2を排出するポルトランドセメントの使用量を大幅に削減している。現場で使用する部分には、ポルトランドセメントの75.5%を高炉スラグ微粉末で置換した高流動・低炭素型コンクリートを採用した。さらに主塔や橋桁のプレキャスト部材には、CO2排出量を90%削減できるゼロセメントコンクリートを適用する。

JISに規定される高炉セメントC種の高炉スラグ混合率(60%を超え70%以下)を上回る置換率のコンクリートを橋梁工事に適用した事例は限られており、当該事業はカーボンニュートラル社会の実現に向けた先導的な取組といえる。


※ ECI

Early Contractor Involvement

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