【知 識】弘大とHonda 「インテリジェント・モビリティ&ヘルス研究講座」開設
弘前大学と本田技研工業(以下 Honda)は、共同研究講座『インテリジェント・モビリティ&ヘルス研究講座(英語表記 : Department of intelligent mobility and health research)』を開設した。
日本では人生100年時代を迎え、誰もが健康で安心して暮らし続けられる社会の実現が求められている。近年、健康意識の高まりとともに、一人ひとりに寄り添った支援のニーズが高まる中、モビリティのデータ活用技術の進展により、移動から得られる情報を用いて、健康や安全分野での新たなサービス提供への期待が高まっている。こうした背景を踏まえ、弘前大学とHondaは共同研究講座を開設した。
弘前大学COI-NEXT(※1)では、2005年から実施してきた「岩木健康増進プロジェクト(※2)」の超多項目健康ビッグデータをベースに予防医療に焦点を当てた研究を進めている。一方、Hondaは、人々の移動の自由と安全の実現を目指し、先進安全技術やデータ活用技術の研究開発を進めている。
共同研究講座では、弘前大学が有する健康分野の知見と、Hondaが有するモビリティ分野の知見を融合し、自動車を従来の「人々を運ぶ」「事故を防ぐ安全機能を持った」モビリティから、「人々の健康と安全を継続的に支える」知能化パートナーへと進化させる研究に取り組む。
講座では、車両から得られる多様なデータと健康関連データを活用し、人の状態を統合的に理解・予測・支援するための基盤技術の研究開発に取り組む。またAIやデータサイエンスを活用した解析・モデル化技術の研究を通じて、健康と安全の両面から人々を継続的に支える次世代モビリティサービスの実現を目指す。
※1 弘前大学COI-NEXT拠点
弘前大学では、2022年 10月に文部科学省・科学技術振興機構(JST)「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」に採択されました。弘前大学COI-NEXT拠点では、健康を基軸に、若者が地域で働きたいと思える成長産業として魅力的なヘルスケア産業を創出することによって、地域の人々を健康にしながら経済発展し、全世代の人々が生きがいをもって働き続けることができ、心身共にQOLの高い状態での健康寿命を延伸する、well-beingな地域社会モデルの実現をめざしている。これまでの弘前大学COI拠点の成果を発展的に承継し、持続的に成果を創出する自立した産学官共創拠点の形成を目指す
※2 岩木健康増進プロジェクトと弘前大学COI拠点
弘前大学が青森県弘前市岩木地区で2005年から継続実施している大規模合同健康調査で、約3,000項目という世界に例のない膨大な健診項目を設けることで、巨大な健康ビッグデータを記録している。
弘前大学では、2013年に文部科学省・JSTによる「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」に採択され、岩木健康増進プロジェクト健診の超多項目健康ビッグデータの解析により、認知症・生活習慣病などの早期発見を可能にし、予防方法の創出と検証を行い、その成果を社会実装する研究活動を弘前大学COI拠点で展開した(2013~2022年)
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