【環 境】川崎重工業 兵庫県に国内最大級の液化水素関連機器の開発・実証設備を整備
川崎重工業は、液化水素サプライチェーンの商用化実証の進展に伴う試験・検証ニーズの高まりを受け、播磨工場の水素技術開発拠点内に液化水素関連機器試験設備を整備する。2027年度中の運用開始を目指す。極低温(-253℃)の液化水素を用いた試験・検証を繰り返し行い、同社が提供する水素関連機器・システムに確かな品質を作り込むことで、水素社会の安全・安心を支える。同設備は、クリーンエネルギーとして期待される液化水素の実液を実用規模の容量で利用しながら試験ができる開かれた共創の場として、大学・研究機関やパートナー企業にも提供する予定にしている。
同社は「エネルギー・環境ソリューション」の柱として、次世代のクリーンエネルギーである水素の社会実装に取り組んでいる。「つくる・はこぶ・ためる・つかう」の水素サプライチェーン全体の構築を進める中で、2025年11月の液化水素基地「川崎LH2ターミナル」を起工、2026年1月の世界最大となる40,000m3型液化水素運搬船の造船契約締結など、商用化実証は大きく進展しており、国際水素サプライチェーン構築に向けた取り組みが本格化している。
川崎重工業はこれまでも液化水素に関する技術のリーディングカンパニーとして、要素技術の開発から実規模での検証まで、一貫した取り組みを進めてきた。1980年代のJAXA種子島宇宙センター向け液化水素タンクの納入に始まり、世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」による日豪間海上輸送の成功(2022年)、液化水素荷役実証ターミナル「Hy touch 神戸」での受入・貯蔵・供給プロセスの実証など、LNG分野で培った極低温技術を基盤として実績を重ねてきた。近年では、JAXA能代ロケット実験場での水素航空機向け燃料タンクの液化水素充填試験にも成功しており、技術の適用領域は航空分野にも広がっている。
同社は今後も引き続き、水素サプライチェーンの構築および液化水素に関する要素技術の発展に全力で取り組むことで、カーボンニュートラル社会の実現とエネルギー安全保障の確立に貢献していく。
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