【物 流】ニッカネ 埼玉に新拠点を設立し供給網を倍増

ニッカネは、2026年2月16日に実施した埼玉営業所移転と従来拠点を物流特化型とした「首都圏第一センター」の稼働開始を経て、同年3月より新体制による供給業務を本格化した。

栃木県を中心に東日本全域で業務用食品卸を展開する同社は、今回の拠点分離と物流DXの導入により、深刻な人手不足に悩む福祉施設や、急増する保育園・幼稚園の給食現場に対し、より堅牢で迅速な食品供給体制が確立された。

首都圏では急速な高齢化に伴う施設需要に加え、待機児童解消に向けた保育園・幼稚園の新規開設が進んでおり、食の現場への負荷が増大している。ニッカネの得意先構成も幼児施設向け需要は従来全体の約5%であったが、現在は16.4%まで急拡大している。子どもたちの成長を支える栄養管理やアレルギー対応といった高度なニーズに応えるため、同社は「24時間稼働」の限界を打破し、営業と物流の役割を明確に区分した2拠点体制へと舵を切った。

新体制では最新の物流システムを導入することで、スタッフの業務負担軽減とサービス精度の向上を両立させている。冷凍・冷蔵庫内での滞在時間を最小限にする仕分けシステムや、最大6カ所の届け先を同時に集荷できる「マルチカートシステム」を運用した。バーコードリーダーによる自動読み取りへ移行し、経験を問わず誰もが正確に作業できる環境を整備した。あわせて旧拠点をそのまま活用することで、長年現場を支えてきた熟練パートスタッフの通勤負担を考慮し、地域に根ざした雇用を継続する。

ニッカネは1975年の創業以来、1万アイテムを超える業務用食品を通じて社会の基盤を支えてきた。「健康経営」を軸にワークライフバランスを重視した働き方改革を推進している。今後も高齢化や共働き世帯の増加という日本の喫緊の課題に対し、食の供給という側面から解決に寄与し続ける「食のインフラ企業」として、地域社会をサポートしていく。


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